24th 3月2012

OTOSHA29「メディアリテラシー」Day3の受講記録

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA29「メディアリテラシー」Day3の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

3月は「メディアリテラシー」をテーマとして、3回、セミナーを行いました。同月は、デジタルハリウッド大学様のご厚意により、教室をお借りして実施しました。

メディアリテラシーは、「おとなの社会科」で取り上げるのは3回目です。「考える力」を身に付けるための中核となるスキルだからです。今回は、具体的な報道に焦点を当てて、その問題点を指摘していくスタイルを取ります。

Day3のポイントは、次の3点です。
■主要メディアの論説のほとんどはメッセージを持っていない
■説得力ある論者の考え方には共通性がある
■好みの論者の文章も批判的に読むことが必要

以下、具体的に書きます。

■主要メディアの論説のほとんどはメッセージを持っていない

主要メディアの論説のほとんどは、メッセージを持っていません。

メッセージ性の有無は、表題や冒頭に書かれているイシューに対して、冒頭または末尾に結論(メッセージ)が書かれているか否かで判断できます。この観点で主要新聞(読売、朝日、毎日、日経、産経等)の社説や論説をチェックすると、メッセージを持っていない文章がほとんどであることに気付きます。

考えてみれば、普段のビジネスシーンで新聞記事が話題になるとき、「新聞記事にあの件が掲載されていた」ということが取り上げられることはあっても、「あの記事の主張について○○と思う」という展開になることは皆無です。それは、新聞記事のほとんどにメッセージ性がないからにほかなりません。

論説文等の文章は、メッセージが命です。メッセージを欠く文章は、批評の俎上自体に載せることができず、文章としての価値を持っていません。そうした文章を一生懸命に「理解」しようと努めるのは時間の無駄です。最初からロジックに無理がある場合がほとんどであることを念頭に置きながら、必要に応じて読み進めていくのが効率的です。

■説得力ある論者の考え方には共通性がある

主要メディアの論説にまったく頼れないことを前提にすると、私たちが頼るべきメディアが何なのかが問題になってきます。

「おとなの社会科」では、渡辺パコさんが長年にわたってウォッチして来た、説得力ある論者の論説が折に触れて紹介されています。具体的には、宮台真司、冷泉彰彦、田中宇、等々の各氏です。各氏は、それぞれバックグラウンドは全く異なっているものの、それぞれ深いレベルまでロジックを掘り下げた論説を書いています。

そして、興味深いのは、たとえば、米国に対する彼らの見立てには共通点が多いことです。一口で米国といっても一枚岩ではないこと、建国の経緯や南北戦争が米国民の精神構造に大きな影響を与えていること、等々。これらの発想は大手メディアではほとんど語られることはありません。そうすると、「ほんとにそうなの?」と思ってもしまいがちなのですが、説得力ある彼らの考え方がほぼ共通であることから、安心感が芽生えます。

■好みの論者の文章も批判的に読むことが必要

説得力がある論者も、常に正しいことを主張しているとは限りません。したがって、好みの論者の文章も批判的に読むことが必要です。

批判的な読み方の方法としては、論者と反対の主張がありそうなイシューについて、ネット等で調べてみるというやり方があります。そのようにして反対の主張を踏まえながら、それでも納得できるかどうかを吟味していくと、結局は論者の主張に沿った考え方をするにしても、自分の考え方に説得力が増してきます。

(by JIN)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>