29th 5月2012

OTOSHA31「日本の隣国」Day2受講記録

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA31「日本の隣国」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

5月は「日本の隣国」をテーマとして、2回、セミナーを行います。同月は、株式会社フジクラ様のご厚意により、会議室をお借りして実施します。

5月は「日本の隣国」である「米国、中国、ロシア」の3国について論じます。

Day2では、中国を取り上げました。

Day2のポイントは、次の3点です。
■「権力の正統性」は、国家の性格を定める重要な要素である
■外交は内政とつながっている
■軍事は外交の一局面である

以下、具体的に書きます。

■「権力の正統性」は、国家の性格を定める重要な要素である

中国は、歴史的にみて、中原(黄河中下流域)を北方民族や西方民族が互い違いに奪い合って王朝を築いてきました。そして、今の中国政府は、北方民族であった清を傀儡政権ととして中国に侵略していた日本に対して、共産主義を掲げて戦うことで出来上がった国家です。

したがって、反日と共産主義が、現在の中国の権力の正統性になっています。共産主義の党員は選挙で選出される訳ではないので、国民からの投票という正統性の根拠を持っていません。ここから、民主主義国家とは異なる行動原理が出て来ます。

なお、注意しなくてはいけないのは、反日というのは、あくまで中国政府の基本的な考え方のベースにそうした思想があるということであって、中国人ひとりひとりの考えとは異なるという点です。

■外交は内政とつながっている

どの国も、外交政策は、内政政策とつながっています。なぜなら、みずからの権力の基盤は国内に存在している以上、内政と切り離した外交はあり得ないからです。

この点、中国も同様であり、内政上抱えている重大な問題を解決するために、外交を展開しています。中国は、近年、経済発展が著しく、エネルギー需要が急速に高まっています。そのため、外交上も、エネルギー獲得が、1つの重要なイシューになっています。中国の外交政策を見る場合に、「エネルギー重視」というのが、1つのキーポイントになります。

■軍事は外交の一局面である

クラウゼヴィッツは、「戦争論」の中で、「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」と述べており、軍事は外交の一局面である事を端的に示しています。

近年、東シナ海等で、中国による軍事的活動が活発になってきています。そのことを以って、単に、他の諸国との軍事力比較等のみによって、中国の軍事的脅威を云々する言説もまま見られます。しかし、そうした言説は、軍事は、基本的に、外交(政治)の延長にしか語りえない事を見落とした見解です。

ある国家行動に対する言説をウォッチするときは、それが、どれだけ多角的な視点に基づいてなされているか、というのが、その信憑性を図るバロメーターになります。特に、軍事面に関する言説は、とかくセンセーショナルになりがちなので、そうした多角的な分析に基づいているか否かを注意深くチェックしておくことが肝要です。

(by JIN)

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