03rd 3月2013

OTOSHA39「地球温暖化」Day2受講記録(by JIN)

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA39「地球温暖化」Day2の受講記録を書きます。

今年のおとなの社会科では、「議論する力をつけること」を目標として、毎月テーマを決め、月2回のセミナー構成とします。Day1で、テーマに関するイシューを固め、そのイシューを元にFacebookで議論を深めた後、Day2を総括のセミナーとします。

2月のテーマは「地球温暖化」で、Day2は、その総括版でした。「地球温暖化」を素材として、議論のコツとその意味について学びました。主なポイントは、次の3点です。
■議論のコツは、細部に入り込まないこと
■議論をする意味は、お互いの納得感を高めること
■議論には、楽しみがある

以下、具体的に書きます。

■議論のコツは、細部に入り込まないこと

Facebook等で議論を進めていくと、時に、細部の迷宮に入り込んでしまい、嫌になってしまうという声を聞く事があります。

こうした場合の対処の1つとして、すでに世界的にみて科学的に鍛え抜かれている議論を借用するという方法があります。「地球温暖化」の場合は、それに当たるものとして、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)とスターン報告があります。

IPCCは、地球温暖化に関する世界最大の専門科学者の集まりで、その報告書において、地球は温暖化が進行していて、その主な原因はCO2によっている可能性が高いと結論付けています。これに対しては、多くの反論が寄せられていますが、それに対して、逐一、再反論がなされています。その結果、現在の所、IPCCの結論を覆す決定的な反論は成立していないというのが世界の潮流です。

また、スターン報告は、イギリス経済学者の手になる報告書であり、地球温暖化により想定される喪失GDPと比較して、温暖化阻止に向けてのコストははるかに小さい事を主張しています。これは、温暖化にコストをかけることを正当化する論拠になります。このスターン報告も、これに対する決定的な反論は提出されていない状況にあります。

建設的な議論を行うためのコツとして、細かい論点に入り込むのではなく、こうした科学的裏付けのある知見を前提としてしまうという方法があります。

■議論をする意味は、お互いの納得感を高めること

「地球温暖化」の場合、こうしたIPCCやスターン報告の存在を前提とすると、そもそも、議論する必要が無いようにも思えます。

しかし、特に、なかなか世界的な議論の潮流が入って来づらい日本にあっては、温暖化に関する基本的な知識が欠けている「知識人」も多数存在しています。そうした「知識人」が流す情報をそのまま受け取っている人にとっては、いきなりIPCCとかスターン報告と言われても、納得できません。なので、お互いの問題意識を確認し合って、認識を共有化していくために、やはり、議論の意味はあります。

■議論には、楽しみがある

最近、特に、日本の10~20歳代の人を中心に、議論を避ける傾向があるように思います。特に、ネット上での議論となると、益々、その傾向が強まる傾向があるかと。

でも、ネット上でのものも含め、議論には楽しい事もあります。

1つは、議論を通して、相手も自分も、それまでには気付かなかった新たな発見が生まれることがある点です。これは、ちょっと他では得難い経験です。

あと、議論はスキルなので、経験して鍛えていけば、どんどんレベルが上がっていきます。囲碁・将棋やスポーツ等の道場感覚で腕試しを楽しむ事もできます。

さらには、やはり、相手が自分自身の考え方を整理出来るような方向に議論を展開できて腹落ちしてもらえれば、感謝されたりします。これは、嬉しい瞬間です。

・・・こうした「楽しみ」は、pacoさんの受け売りで、私はまだまだなのですが、これからそうした体験ができるようになることを楽しみにしています。

(by JIN)

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