16th 5月2013

OTOSHA42「格差をどう考える?」day1受講記録

by tenpei

おとなの社会科、スタッフのtenpeiです。day1の受講記録を「フレームワークの重要性」「思想に注目して議論をする」の2点で書いていきます。

 

■「フレームワークの重要性」は以下2つポイントがありました。

(1)すじの良い議論のフレームワークを考える。

(2)イシューの多様性と維持。

 

(1)すじの良い議論のフレームワークを考える。

「格差を認める?認めない?」という議論のフレームはすじが良いでしょうか?「差をまったく認めない」という主張の人は殆どいないことを考えると、このフレームはあまり良くないと考えられます。フレームワークを使う場合、意見をうまく分けられるようなものを設定すると良いでしょう。

(2)イシューの多様性と維持。

今回、受講者がそれぞれ「格差」について興味のあること、考えられるフレームを提示しました。結果は十人十色。議論をする場合は特定のイシューに限定し、維持し続けないと、議論が迷子になる危険性が高いです。フレームワークを使う場合も、議論のフレームを提示し続けないと、脱線してしまう可能性が高いテーマであることがわかりました。

 

■「思想に注目して議論をする」は以下2つの思想を参照しました。

(1)リバタリアニズム

(2)リベラリズム

 

(1)リバタリアニズム

・米国の共和党、日本の自民党に象徴される思想です。

・どこまでも個人の自由を尊重する思想であり、政府による個人の自由の制限を嫌います。政府による「富の再分配」を否定。貧しいものには、豊かなものが個人の自由で富を分け与えれば良いと考えます。

・個人が徹底的に自分の利益を追求しようと考えて行動することが、社会全体の利益を最大化すると考えます。これは有名な「神の見えざる手(アダムスミス)」の考えです。なお、アダムスミスは「市場に参入する人は倫理的じゃなくてはならない」と言っている為、倫理的でない人が市場に参入している限り、神の見えざる手は機能しないものと考えられます。

(2)リベラリズム

・米国の民主党、日本の民主党に象徴される思想です。

・個人の自由は最大化すべきだと考え、多くの人が自由を行使できるよう、政府が個人の自由を保障すべきと考えます。政府による「富の再分配」を肯定。貧しいものには、政府が豊かなものから徴収した富を分配しようと考えます。

 

筋金入りのリバタリアン(リバタリアニズム)とリベラリスト(リベラリズム)はまったく異なる思想を持っているため、折り合いをつけることは難しいです。しかし筋金入りのリバタリアンは少数であり、「最小限の富の再分配は認める」といった優しいリバタリアンとリベラリストは折り合いをつけられる可能性があります。議論をする場合は相手の思想に注目して、どのように議論をしていくことが有益かを考えていくと良いでしょう。

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