30th 1月2014

OTOSHA52「歴史学:戦争ってなぜするの?」受講記録

by tenpei

おとなの社会科、スタッフの天平です。今月は「歴史学:戦争ってなぜするの?」について学びました。以下2点に分けてまとめていきます。

(1)歴史を学ぶ面白さ!

(2)明治維新から第二次世界大戦敗戦までを一気読み!

 

(1)歴史を学ぶ面白さ!

歴史は単純な年号や登場人物の記憶、試験対策ばかりしていたから面白くない!以下のポイントを意識すると、歴史がとっても面白くなります!!

・暗記は最小限に。

・年数のスパンを長くとって、ダイナミズム(大きな動き)を見る。

・歴史にifを持ち込む。もしこうだったら?を考える。(仮説を立てる力は、未来を考える力)

 

(2)明治維新から第二次世界大戦敗戦までを一気読み!

●1868年:明治維新

●1904年:日露戦争

●1914年:第一次世界大戦

●1931年:満州事変  →ここからが昭和の15年戦争

●1941年:太平洋戦争(第二次世界大戦)

●1945年:敗戦

 

●1868年:明治維新 【意外といい感じのスタート】

薩摩・長州にイギリスがつき、幕府にフランスがつく形で争う日本。しかし日本は自力で国を統一。英仏に「やるじゃん」と思わせた。日本の統一はドイツやイタリア、米国(南北戦争終結)の統一と同じ時期。スタートラインは遅れていない。

 

●1904年:日露戦争 【勝ったけど赤字で大変】

グレートゲームの時代、イギリスとロシアは陣取り合戦。不凍港がほしいロシアは南下、それを阻止したいイギリスとで、清(中国)をめぐる争いに。イギリスは本国から遠いので、信頼できる手下に代理戦争をさせた方がよい。そこでイギリスは「栄光ある孤立」を捨てて、初の包括同盟「日英同盟:1902年」を結ぶ。日本はイギリスの全面支援によって日露戦争に勝ったものの、賠償金が取れなかったので財政赤字で困窮。

 

●1914年:第一次世界大戦 【戦争の味をしめちゃった】

第一次世界大戦で欧州は疲弊。日本はちゃっかり太平洋諸島の委任統治領を獲得したり、山東半島の租借権をGET。国土が戦場にならなかったので、戦後の経済復興で大儲け。戦争っていいもんだな。

大戦後の一時的な平和な社会は都市化が進み、アメリカでは高層ビルが立ち並び、自動車が普及。日本ではサラリーマン、カフェ、電化、路面電車など、現代に近い姿になっていった。一方、急激に増えた人口は失業者を増やし。旧憲法下では相続対象ではない次男三男の働き口が問題に。次男三男の働き口として、公共事業的に軍で雇用をするようになっていったが、これがその後の大きな問題につながっていく。

 

●1931年:満州事変 【軍の暴走がはじまる】

日本は国際連盟の常任理事国となり、支配圏は満州・朝鮮半島、台湾、太平洋諸島と広がり、有色人種国として初めてのオリンピック開催予定まで得て、世界で確固たるポジションを獲得していたこの頃、世界では第一次世界大戦の教訓から軍縮の流れに。1922年ワシントン海軍軍縮条約、1930年ロンドン海軍軍縮条約を日本は結ぶ。

しかし、軍隊は軍縮を受け入れられない。雇用問題もあるし。旧憲法下では軍の指揮権は天皇が持っていたので、条約を結んだ政府を「天皇の権利を侵した」と批判。相次いでテロ行動を起こす。主な軍の暴走行動は下記。

・軍による攻撃テロ:五一五事件(1932)、二二六事件(1936) →優秀な政治家を殺害。

・軍の暴走:満州事変(1931)、上海事変(1932)、日中戦争(1937)

政府は軍の行動を追認するしかなく、事態は悪化。軍のコントロールが失われた。この時、軍の上層部にいたのはエリート官僚。彼らは軍事の専門家でもなく、政治の専門家でもない。そんな人間が軍を、そして国の実権を握ってしまった結果、日本は凋落の道へ。

 

●1941年:太平洋戦争(第二次世界大戦) 【一人ぼっちになっちゃった日本】

軍は勝たない限り戦争をやめられない。負け戦を途中で放り出すことはできない。負け戦をやめられるのは優秀な政治家、そして仲介役となる信頼できる第三国の存在が必要だ。しかし、軍は優秀な政治家を殺してしまい、仲のよい国との関係も壊してしまった。その結果、やめられずに続けてしまった戦争で多くの死者を出すことに。

・日本の軍人:230万人の死者。そのうち半分は戦病死・餓死。戦って死んだのではない。

・日本の市民:80万人の死者。

・中国大陸の犠牲者:1000万人。中国人が怒るのは当然だろう。釈明の余地はない。

 

そして1945年の敗戦へ。

こうやって歴史を読み解いていくと、非常に面白く、また学びも大きい。軍を批判できなくなった大きな要因の1つにメディアの存在があるが、これは911後の米国内でも同じようなことが起きていた。「歴史は繰り返す」と言うが、本当に繰り返すこともある。これは十分にメカニズムを読み解くことで、繰り返すか、繰り返さないか、将来の展望をつかむ力をつけられる。これからも歴史を学んで未来を考える力を鍛えていきたい。

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