28th 11月2014

OTOSHA62「社会学:悪いことをしたら、刑務所当然でしょ?」

by tenpei

今回は「犯罪者と刑罰」について受講レポートを書いていきます。大きな論点は以下3つです。

(1)犯罪を犯す人ってどんな人?
(2)刑務所でうんと懲らしめればいいのか?
(3)死刑って問題があるのか?

 
(1)犯罪を犯す人ってどんな人?
まず「非人間的な生活を送っている人」について考えていきます。誰からも愛されない、モノとして扱われる。そんな生活をしていると、人を愛すること、愛するものを失う悲しみ、困難を乗り越える喜び、集団で生きる喜び、など、まったく感じないでしょう。すると、人のものを盗んだり、人を殺したりすることに、何の抵抗もありません。

次に「行動障がいのある人」について考えてみます。ある状況下で衝動的に行動してしまったり、自らの欲求を抑えられなくなったりしてしまう人がいます。意図的に相手を傷つけるのではなく、コントロールの効かない状況でやってしまうのです。

最後に「計画的な犯罪者」について考えてみます。上記の2つが「衝動的」に犯罪を犯すのに対して、こちらは「知的・計画的」に犯罪を犯します。どうしても犯罪者というとこちらのイメージですが、このような「計画的な犯罪者」は数としては少ないようです。

 
(2)刑務所でうんと懲らしめればいいのか?
前の項目で「犯罪を犯す人」について考えてみましたが「懲らしめる」ことで更生するのでしょうか?まず「非人間的な生活を送っている人」は刑務所に入っても根本的には何も変わりません。「人間的な心」は「懲らしめる」ことを目的とした日本の刑務所では養えません。すると、出所後にまた犯罪を犯す可能性が高いのです。

ここで参考になるのはノルウェーのハルデン刑務所です。テレビもパソコンも自由、体育館もあるし、音楽のレコーディングもできる「世界一囚人に甘い刑務所」と呼ばれているハルデン刑務所では「人間的な心」を養う教育がなされています。日本の再犯率は41%ですが、ノルウェーは16%。刑務所のあり方を考え直す好事例です。

次に「行動障がいのある人」についても「懲らしめる」ことの効果は薄そうです。衝動が起こる“きっかけ”を見つけ、衝動を起こさないようにするトレーニングや、“きっかけ”自体から遠ざけることが効果的だと言われています。

最後に「計画的な犯罪者」ですが、これも「懲らしめる」ことの効果はどうでしょうか。既得権益を守る為、に「知的」な犯行を行う人は、また自らの利益の為に必要とあらば犯罪を犯すのではないでしょうか。

これらを考えてくると「犯罪者は刑務所で懲らしめるもの」とひとまとめにしてしまうのは、あまりにも乱暴だということがわかります。

 
(3)死刑って問題があるのか?
死刑については様々な論点がありますが、一番理解しやすいのは「冤罪の可能性」です。自白の強要による冤罪は、世界中で後を絶ちません。日本では取調べのビデオ録画はされていませんので、どのような取調べがされたかわかりません。にもかかわらず「自白」が最も有力な証拠とされてしまうのです。

アメリカでは死刑執行後に無実が証明された例がいくつもあります。日本では具体的な例が出てきませんが“ない”とは言い切れないでしょう。このような状況下では「無実の死刑」を行ってしまう可能性があります。

 
以上、「犯罪者と刑罰」についてまとめてみながら思ったことは「罰を与えることについて、もっと深く考えなきゃ」でした。例えば、当たり前のように「子供が悪いことをしたら罰を与える」と考えている人が多いと思いますが「罰を与えることが教育になるのか?」をよく考える責任が親にはあるな~と思います。条件反射的に「罰」を与えてはダメですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>