01st 3月2013

OTOSHA39「地球温暖化」day2受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。以下、day2の内容を私の視点でまとめていきます。今回のポイントは3つ。①「温暖化の有無、原因をどのように判断するか」②「対策をどうするか」③「議論を何のためにするか」です。

 

①「温暖化の有無、原因をどのように判断するか」

一般市民は専門家の検討結果について大枠で納得できるかを考えると良いでしょう。温暖化問題について言えば、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の主張に注目することが大事です。

IPCCは政府関係者だけでなく科学者などの専門家も含め、130ヵ国以上の国が関与していることから、様々な主張を持った人を内包し、中立的な研究機関だと推測することができる。またIPCCの主張全体を揺るがすような反論は存在しない(各論に対する反論はあるが、それらは適切に再反論されている)ことからも、IPCCの主張は納得感が高い。更に、研究機関として科学的な仮説検証を繰り返し、科学的な妥当性が高いことも評価できる。

以上のことから細かい研究結果などを読まなくても、一般市民として「地球は温暖化している。原因は90%以上の確率で温室効果ガスだ」というIPCCの主張を認めることができるでしょう。

 

②「対策をどうするか」

温暖化対策については経済面と倫理面で捉える必要があります。

*経済面についてはスターンレポート(温暖化と経済に対する報告)を参照しましょう。報告書の結論は「温暖化の対策をしない場合は世界のGDPが20%損失する可能性がある。一方、対策コストはGDPの1%程度である」です。このレポートには決定的な反論が出ていないので、経済面で対策をすべきだということは疑いの余地がありません。

なお、温室効果ガスの削減目標は先進国の場合80%削減です(温度上昇を2%以内に押さえる為)。25%削減で経済が破綻するか言っている日本の政治家・経済界はスターンレポートを見たことがないのでしょうか。あまりにも低レベルです。

*次に倫理面についてです。ここは2つの視点で考えていきましょう。

1つ目は「世代間のアンバランス」です。温室効果ガスを排出した結果、被害を受けるのは将来世代です。これは非常に将来世代にとっては不合理なので、現世代が対策を取るべきです。

2つ目は「地域間のアンバランス」です。CO2排出の恩恵を受けているのは先進国なのに対し、被害を受けるのは途上国が中心だという関係があります。なぜなら、先進国は被害をお金で解決できるのに対し、途上国は解決が難しいからです。ここから、対策を先進国が中心に取るべきだという事が見えてきます。

 

では、どのような対策を取ればいいのか?省エネ、再エネ促進など、対策の方向性は問題ありません。しかし、対策の動きは鈍いです。それは削減目標、先進国の負担する金額、などが定まっていないからです。ここは国際政治の駆け引きで、簡単には決着がつくところではありません。しかし、大きな方向感として「先進国が中心となってお金を出し、先進国の削減目標は80%(段階的な目標設定はある)」というものは変わりません。

一般市民としては、国内の低レベルな議論に振り回されて低い削減目標を支持するなど、国際的な主流の議論の足を引っ張るような言動を取らないよう、注意していきたいです。

 

③「議論を何のためにするか」

一方的に知識を伝えるより、議論をして結論を出した方が納得感がでる。また、議論の過程で思わぬ発見が出てくる。 今回のday2でも、様々な発見があり、結論への納得感も大きかったです。積極的に議論をして、良い方向に進んでいける人を増やしていけると良いでしょう。

なお、議論をするときのポイントとしては各論に入りこまないことが重要です。主張全体を崩すものでない限り、細かい議論をしていても結論はでないからです。大きな方向感=つまり主張全体が納得できるものなのかどうか?を議論していくと良いでしょう。これは温暖化問題に限らず、仕事の場面でも使える話ですね。

 

以上、温暖化問題を通して、今回も沢山の事を学びました。この学びを活かして、多くの人と議論をして、お互いの理解を深めていきたいと思います。

14th 2月2013

OTOSHA39「地球温暖化」day1受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。以下、day1の内容を私の視点でまとめていきます。今回のポイントは2つ。①議論のポイント。②ネット上の議論の利点。です。

 

①議論のポイント

炎上せずに、良い議論をしていくためには「自分が議論をしたいことを明確にする(=イシューの設定)」と「カテゴライズしたイシューリストを持っておく」ことが重要です。

例えば地球温暖化について議論をする場合、「温暖化と気候変動って関係があるのか?」「温暖化の原因はCO2なの?」「排出権取引は有効なの?」など、様々な問い(イシュー)が考えられます。自ら問題提起する場合は「**について議論をしたい」とイシューを明確にすることで、脱線やイシューを外した攻撃を避けられます。

また、イシューをなるべく網羅できるように出して、カテゴライズすることで、全体像を掴んだ上で、今最も議論すべきテーマを選べます。また、脱線した発言が他者からあった時には「それは別のカテゴリーの話で、今議論するテーマではない」と言ってコントロールすることができます。

なお、以下は「温暖化について知っていること、知りたいこと」などを挙げてグルーピングしたものです。イシュー出しとカテゴライズの参考に。

●現状把握

・災害の大型化と温暖化との関係

・気候変動による洪水、台風、干ばつは本当か?

・寒くなってるよね

・ツバルがかわいそう

・南極の氷が融けている

・生態系への影響はどのくらい?

・ヒートアイランドとは違うよね

●原因

・地球のサイクルのひとつ?

・CO2が原因なのか?

・温暖化に対する意識や話が薄れている

●対策・解決策

・排出権取引

・京都議定書

・温暖化対策が利権化している?

・太陽光発電とか無理だよ

・ホッケースティック?

 

②ネット上の議論の利点

ネット上だと議論は炎上する。リアルじゃないと深い議論はできない。と言う人が多いように感じますが、本当ですか?①で挙げたポイントを意識すれば炎上する可能性は下がりますし、リアルでは難しい深い議論がネットではできます。

まず、私の経験談からリアルで深い議論をする難しさを説明します。父と政治や社会問題についてよく議論をします。しかし、話していると「**について事実がわからないと判断できないよね」という事があります。リアルだと、その場で調べることもできず、中途半端に終わるケースがあります。また、議論の履歴が残らないので「あれ、で、いま何の話をしてるんだっけ?さっきは何について話してたんだっけ?」と、少し前の話を思い出すことも苦労します。これでは議論を深めるのは難しいです。

一方、ネットの議論では「わからないことがあれば調べられる」「履歴が残っているので振返りが容易」「熱くなってしまっても、少し時間を置くことができる(すぐ返事をしなくても良い)」「主張の裏付けとなるデータ等を紹介できる(URLを貼ったり素早くできる)」といった利点があります。この利点を活かさないともったいないですよね。

 

日本人は反論を恐れ、個室に閉じこもって社会的な問題について議論をしようとしません。それでは社会は良くならない。①②を活用し、もっとみんなが普通に議論できる社会を作っていきたいと思いました。

24th 12月2012

OTOSHA38「EUの今」day3受講記録(by JIN)

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA38「EUの今」day3の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

12月は「EUの今」をテーマとして、3回、セミナーを行いました。同月は、株式会社プロジェクトプロデュース様のご厚意により、オフィスをお借りして実施しました。

Day3のポイントは、次の3点です。
■EU加盟国への財政支援には経済的合理性がある
■EUでは、統合が地域独立の機運を生んでいる
■東アジア圏構想は現実的な選択肢の1つである

以下、具体的に書きます。

(さらに…)

24th 12月2012

OTOSHA38「EUの今」day2受講記録(by JIN)

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA38「EUの今」day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

12月は「EUの今」をテーマとして、3回、セミナーを行いました。同月は、株式会社プロジェクトプロデュース様のご厚意により、教室をお借りして実施しました。

Day2では、EUが統合を保ってこれた理由について検討しました。結論としては、小国を含め、各国の自治・意見を尊重してきたことがその理由です。では、どうして、そうした各国尊重が可能であったのかについて、3つのポイントから整理しました。
■歴史からの教訓に学んだ
■EUの理念にビルトインした
■制度・組織の設計に工夫を凝らした

以下、具体的に書きます。

(さらに…)

19th 12月2012

OTOSHA38「EU 欧州連合の今」day3受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。以下、day3の内容を私の視点でまとめていきます。今回のポイントは3つ。①財政統合していない問題②ユーロ危機の実態③欧州の統合加速です。

 

①財政統合していない問題

EUでは経済が統合され、ユーロが共有の通貨として使われています。しかし、各国の財政はまだ統合されていません。ここにどんな問題があるのか、解説していきます。

通常、1つの国には1つの通貨があります。その国の信頼が低下すれば、国債の暴落、通貨の暴落が起こりえます。しかし、EUでは複数の国が1つの通貨を使っています。その為、財政がしっかりしていない国の信頼の低下、国債の暴落により、ユーロに影響が波及する可能性があります。これは大きな問題なので、財政を統合し、ユーロの安定化を図る必要があります。

(さらに…)

16th 12月2012

OTOSHA38「EUの今」day1受講記録(by JIN)

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA38「EUの今」day1の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

12月は「EUの今」をテーマとして、3回、セミナーを行います。同月は、株式会社プロジェクトプロデュース様のご厚意により、教室をお借りして実施します。

Day1では、EUの基本的なポリシーについて、議論を深めました。

Day1のポイントは、次の3点です。
■EU成立の直接的な動機には域内の安全保障がある
■広域経済ブロックの形成により域外への牽制を図っている
■域内の合意形成そのものがEUのビジョンとなっている

(さらに…)

15th 12月2012

OTOSHA37「非宗教の中東史」day3受講記録(by JIN)

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA37「非宗教の中東史」day3の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

11月は「宗教なしの中東史」をテーマとして、3回、セミナーを行いました。同月は、株式会社セルム様のご厚意により、教室をお借りして実施しました。

Day3では、中東紛争の本質について確認しつつ、11月に起きたガザ地区での紛争について議論しました。

Day3のポイントは、次の3点です。
■英米のイスラエル政策の背景には中東利権確保がある
■ハマスが非合法テロ組織とのイメージは英米報道の影響による所が大きい
■ガザ地区紛争に対する米国仲介には米国の微妙な立ち位置が表れている

(さらに…)

13th 12月2012

OTOSHA38「EU 欧州連合の今」day2受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。以下、day2の内容を私の視点でまとめていきます。今回のポイントは2つです。

①経済統合と多様性を守る仕組み。

EUでは域内の市場を統合しようと考え、実際に統合が行われています。そこで懸念されることは、統合によって地域の独自性が失われる=多様性が失われることです。文化の多様性を守りながら、市場統合を進めていく上で、EUは何を行ってきたのでしょうか。

ポイントはEU法の基本原則の制定と運用です。EU法の基本原則には、大原則として「自由貿易・市場統合」があります。しかし、この基本原則は適応を除外されるケースがあります。それは「社会的価値・文化的多様性を守る」必要があるときです。しかし、どれもこれも除外してしまっていては、統合を果たせません。ここで「目的と手段のバランスを取る」ことが行われます。

このような基本原則に則って、EUでは様々なことが決められていきます。また、各国が納得する為に、交渉を急ぎ過ぎず「十分な時間を掛けること」を運用面では意識しています。真の統合を果たす為に、数百年単位で物事を考えているので、一見すると先に進んでいないようにも見えますが、着実に前に進んでいるのです。欧州には完成まで数百年を要する建築物があるように、欧州の人達は非常に長いスパンで物事を考えられるようです。長く争っていた地を統合してくには、じっくり時間を掛けて行っていくのです。

(さらに…)

07th 12月2012

OTOSHA38「EU 欧州連合の今」day1受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。以下、day1の内容を私の視点でまとめていきます。

ヨーロッパの国々が、EU(欧州連合)としてまとまるためのエネルギーはどこにあるのか?ポイントは4つあります。

(1)戦争に対する反省:第一次&第二次大戦でヨーロッパは焼け野原に。特に兵器が近代化し、大量虐殺的な戦いとなり、過去の戦争とは様相が変わりました。もう二度と戦争は起こしてはいけないという思いがあります。原爆なんか使ったら、EU全土が汚染されてしまうので、兵器の近代化は大きな要因でしょう。

(2)真の復興の実現:第一次大戦後の復興で、アメリカはドイツに多額の投資(支援)をしました。そんなアメリカがまさかドイツを裏切って敵になるとは誰も思っていなかったでしょう。米英は信用できないので、米英の影響を受けずに復興する為に隣国と協力する必要がありました。

(さらに…)

28th 11月2012

OTOSHA37「宗教なしの中東史」day3受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。

day3(2012.11.22)はセミナーが始まる前に、イスラム原理主義組織ハマスとイスラエルが停戦に合意したとの報道がありました。 本件は米国のオバマ大統領とエジプトのモルシー大統領が仲介をし、停戦合意後にオバマはモルシーに電話で感謝を表明したようです。 ここから何が見えてくるか。セミナーの中で考えてみました。

 

(1)報道の偏向

「イスラム原理主義組織ハマス」と聞くと、過激で自爆テロをする危険な集団だと思いますよね。でも、それはそう思わせようとしたい人達の意図によるものです。 実際、ハマスはパレスチナ自治区の政党であり、選挙で勝って政権を取っています。好き勝手に暴れているだけの組織ではなく、選挙で国民に選ばれた政党です。

(さらに…)

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