25th 1月2012

OTOSHA27「絶対貧困とBOPビジネス」Day2の受講記録

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA27「絶対貧困とBOPビジネス」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

1月は、「絶対貧困とBOPビジネス」をテーマとして、3回、セミナーを行います。同月は、株式会社フジクラ様のご厚意により、会議室をお借りして実施しました。

今回のDay2では絶対貧困の「原因」にフォーカスした上で、「改善」の萌芽についても、一部、みていきます。

Day2の主なポイントは、次の3点です。

■絶対貧困は脱出困難な負のメカニズムに組み込まれている
■北欧では、反絶対貧困が企業のCSRの柱になっている
■日本企業のCSR力は弱い

以下、具体的に書きます。

■絶対貧困は脱出困難な負のメカニズムに組み込まれている

Day1では、絶対貧困の大きな問題は、そこから抜ける術がほとんどない点である事を学びました。Day2では、そのメカニズムを具体的に学びました。

例としては、インドの綿農家があります。先進国は、安い綿を手に入れるために、人件費の安いインドの労働力を利用しています。安さを追求する先進国企業は賃金の抑制だけでなく、劣悪な労働環境にインドの農民を追い込みます。農民は、先進国では使用が禁止されている毒性のある農薬を用いることを強いられています。しかも、低賃金故に読み書き能力を育むための教育水準が施されず、農薬の適切な取扱いを学ぶ力もなく、農薬に健康を害されるがままの状況に陥ってしまっています。

農民は、抜け出すのが極めて困難な、貧困のマイナススパイラルの中に閉じ込められてしまっているのです。

なお、セミナーでは、リアルなビデオ教材で状況を体感した上で、pacoさんのメカニズム図で理解を深めました。

■北欧では、反絶対貧困が企業のCSRの柱になっている

先進国の一員である北欧企業もまた、BOP層の絶対貧困メカニズムを形づくる原因になっています。

しかし、北欧では、絶対貧困に反対する市民の意識が高いため、自社が絶対貧困に加担しながらこれを放置するような事態が明るみに出れば、不買運動による抗議等の報復のリスクにさらされています。北欧では、ジャーナリストが絶対貧困の現場を取材したり、NGOが活発な抗議活動を行ったりする振る舞いが社会的に認知されています。そのため、企業のCSR部門は、リスク管理の必要上、経営の大きな役割を担っています。

なお、この点、セミナーでは、ドキュメンタリーの映像を素材としてグループ・ディスカッションすることで理解を深めました。

■日本企業のCSR力は弱い

これに対して、多くの日本企業においては、北欧ほど、CSR部門がリスク管理機能として認知はされていません。

しかし、インターネットの広がりもあり、NGOの活動も国境を超えることもあります。また、そうした海外の動きに日本の市民が触発されて動き出す可能性もあります。

日本企業としても、CSRをリスク管理として捉える必要が出て来るかも知れません。また、リスク云々に拘らず、絶対貧困の実態を知ってしまった「おとなの社会科」受講生およびこの受講記録の読者のみなさん!としては、勤務先企業や市民の立場として、どのようにしていけばいいのか・・・この問題に直面します。

Day3では、その辺りのディスカッションを行っていくことになります。

(by JIN)

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