17th 3月2012

OTOSHA29「メディアリテラシー」Day2の受講記録

by JIN

おとなの社会科CS担当のJINです。
OTOSHA29「メディアリテラシー」Day2の受講記録を書きます。

本稿では、受講者目線で、セミナーの受講記録を書きます。なお、一部JINの私見にわたる個所が含まれる点、ご容赦ください。

3月は「メディアリテラシー」をテーマとして、3回、セミナーを行います。同月は、デジタルハリウッド大学様のご厚意により、教室をお借りして実施します。

メディアリテラシーは、「おとなの社会科」で取り上げるのは3回目です。「考える力」を身に付けるための中核となるスキルだからです。今回は、具体的な報道に焦点を当てて、その問題点を指摘していくスタイルを取ります。

Day2を受講して感じたのは、2点です。1つは、「おとなの社会科」を受講していると普通に思えることが世の中一般では斬新な事があり、「基礎」が必要ということです。もう1つは、メディアリテラシーは奥が深く、極めていく「応用」レベルでは、高いロジカルシンキング力が必要ということです。

実際にメディアリテラシーを高めるにはセミナー等で実践を積むことが効果的ですが、Day2のポイントは、次の通り、整理できます。
■基礎レベル1:大手メディアがいつも正しい訳ではない
■基礎レベル2:メディアはメッセージである
■応用レベル1:ビッグピクチャーから考える
■応用レベル2:抽象概念レベルで考える

以下、具体的に書きます。

■基礎レベル1:大手メディアがいつも正しい訳ではない

「おとなの社会科」を継続的に受講していると常識化してくるのですが、大手メディアはいつも正しい訳ではありません。

特に、日本の大手メディアは、その命としている論説記事(社説等)のレベルが低いです。なかでも、論説委員の意見を継ぎはぎして作成している日経新聞の社説のレベルの低さには目を覆いたくなります。

ところが、日経新聞購読を社会人としての教養と考え、その正しさを疑わないビジネスパースンは数多くいます。彼らにメディアリテラシーを理解してもらうには、まずは、日経新聞に対する疑いの目を向けてもらう所から始める必要があります。

「教養紙」とされる日経でさえ、その体たらくですから、テレビメディア等の娯楽番組を情報収集の中心としている人に対してメディアリテラシーを説くには、更にハードルが高くなります。

■基礎レベル2:メディアはメッセージである

ビジネスパースンの基本動作として、「事実」と「意見」を分けて報告しなければならない、ということがあります。そうした発想を踏まえて、メディアについても、「事実」と「意見」を分けて捉えようとする考え方もあり得ます。

しかし、メディアは、論理的に考えて、「事実」だけを伝えることはできません。というのも、すでにメディアで取り上げる記事を選択した段階で、そこに「意見」が入っているからです。また、メディアに記事として掲載されれば、内容が「事実」報道であったとしても、その「伝え方」によって「意見」が入らざるを得ません。

したがって、メディアは、それ自体「意見」から逃れられません。その事を端的に表しているのが、マクルーハンの言葉「メディアはメッセージである」です。

この点も、「おとなの社会科」を受講していれば自然に身に付いてくる感覚なのですが、メディアリテラシーに触れた経験のないビジネスパースンには必須の知識です。

■応用レベル1:ビッグピクチャーから考える

メディアを批判的に読む意識が芽生えて来ると、今度は、批判的読解のスキルが必要になってきます。そのスキルの1つが、「ビッグピクチャーから考える」です。

メディア報道によくあるのが、ファクトがいくつか並べらているのですが、全体として何を伝えたいのか良く分からない、というものです。そうした報道に接したときは、「ビッグピクチャーから考える」を意識します。

たとえば、震災復興報道によくあるのが、被災者がどうすれば幸福になれるのかを充分に汲み取らすに報道してしまうケースです。多くの場合、その点については深く掘り下げずに、政府等の復興計画そのもの等に焦点を当ててしまっています。こうした報道は、なんとなく腹落ちしないのですが、それが「ビッグピクチャー」を描いていないからかも知れない、という知識を持っておけば、役に立ちます。

■応用レベル2:抽象概念レベルで考える

また、メディアを批判的に読み込んでいくと、どうしても、細部のファクトの相違が目に付いてしまいます。たしかに、ファクトのレベルで誤っている言説も数多くあります。

しかし、メディアの中には、それなりのレベルの言説もあり、そこに書かれたファクトは、そのファクトを支持する人も多く存在するものであったりします。そうした場合に、ファクトそれ自体を批判しても説得力のある批判にはなりません。

そんなときに有効なのが、「抽象概念レベルで考える」です。まず、論説全体を貫く筆者の思考の軸を「抽象概念レベル」で捉えます。この抽象化された思考の軸そのものの矛盾を突きます。このようにすると、効果的な批判になります。のみならず、筆者の主張を抽象概念化することで、学べる部分は学べるようになります。さらには、自分の主張と本質的にどこが違うのか知ることができ、自分の思考の軸についても更に深く理解することにつながります。

(by JIN)

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