19th 10月2012

OTOSHA36「明治維新の精神史」day2受講記録

by tenpei

おとなの社会科、営業担当の天平です。day2は日本の神様・信仰の歴史について学びました。以下、私の視点でまとめていきます。

①イザナミ(女神)とイザナギ(男神)が日本列島を作りました。イザナミ・イザナギの子供の一人、アマテラスの子孫には日本初代の天皇である神武天皇がいます。したがって、天皇系の神社はアマテラスを祀っている伊勢神宮になります。

②一方、アマテラスの弟であるスサノオは、問題を起こして追放され、出雲の地に落ち着きます。出雲大社はスサノオの息子、オオクニヌシが創建したと言われています。ここは天皇系とは別系統とされ、天皇が参拝にくることはありません。

以上①②が天地創造神話から由来する神様と現代の残る神社との関係です。現代でも天皇を「象徴」として残しているのは、伝統的な信仰を守る上で、重要なことなんですね。

③日本には死者を神格化する伝統もあります。死者のたたりを恐れて死者(人)を神格化する、日本独自の神様です。逆臣(君主に背く)して殺された人でさえ、神格化されるのです。菅原道真(天満宮)、平将門(神田明神)などが有名です。

④他にも自然物や自然現象を神格化した地域特有の神様や信仰があります。

すごく多様性があって良い文化だと思うけど、神社合祀によって、天皇系ばかり重視され、地域性が希薄化していったのは悲しいです。

これだけでも随分と複雑なのに、より一層、ことを難しくするのが靖国神社の存在です。

明治維新以降、国の為に戦って死んだ軍人を「英霊」として神格化することが始まりました。しかし、ここで過去の歴史との違和感が発生します。③で書いた死者の神格化であれば、敵も神格化する筈です。しかし、味方しか神格化しないことに、伝統との乖離を感じさせます。

また、戦死者はキリスト教徒であろうと外国人であろうと、日本兵として戦って死ぬと、靖国神社に祀られます。肉親を靖国神社で祀られたくない!と主張する遺族もいるのですが、これは認められません。

さらに大きな問題が…。戦争の終結、日本の主権の回復(独立)が締結されたサンフランシスコ講和条約では、東京裁判の結果(A級戦犯を犯罪者とする)を認めることが規定されています。しかし、靖国神社にA級戦犯を合祀(神として祀る)した上、首相が靖国に参拝までしているのです。 犯罪者を神として祀り、参拝をする行為は、東京裁判の結果を認めない、つまり、サンフランシスコ講和条約を破棄する!と言っているように他国からは見える行為なのです。 小泉氏は、中国に喧嘩を売ることでアメリカと近づきたい思惑で、参拝=喧嘩を売る、という行為をしたのでしょう。私は小泉氏の行為は非常に恥ずべきだと行いだと思います。

太平洋戦争の戦没者の遺族は、できる限り死者を、そして靖国を高い位置に置きたい(=天皇系の神社と同等に扱いたい)と考えます。しかし、上記に書いた通り、靖国を我々の信仰の上位に置くことは難しいです。

このように歴史的な背景を読み解いていくと、これだけ複雑化していたら、我々の神・信仰はこれだ!と言うのは難しいことがよくわかります。また、1つに統一することも難しい。 地方分権を進めていく上で、個々の地域に独自の精神性を築ことは、重要なことになりそうです。複雑な信仰に基づく我々の精神性を紐解いた上で、これからどこを目指して、何をしていくのかを考えていく必要があると感じました。

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