02nd 6月2014

OTOSHA56「哲学:自由がなかったら、どうなっちゃうんだろう?」

by tenpei

おとなの社会科、スタッフの天平です。今月は「哲学:自由がなかったら、どうなっちゃうんだろう?」について学びました。以下、5点にわけて書いていきます。

(1)自由ってなに?
(2)他者の迷惑をリストアップしたら自由ではなくなる?
(3)自由の侵害でカバーできるか?
(4)良心・倫理・道徳
(5)まとめ

 
(1)自由ってなに?
哲学の巨人、カントが考える自由とは「(落下運動的な)自由」と「自由意志」の2つがあります。前者は物体が地面に落ちるように、意思に基づかないもの。後者は他から束縛されずに自ら決定する意思です。

今回のテーマをこう書き直すと考えやすいかもしれません。「自由意志がなかったら、どうなっちゃうんだろう?」です。中世の王政や、独裁者が支配する国家、奴隷制のあった頃など、「自由意志」が持てない人のいる時代を思い出すと、絶対にこんな時代に戻りたくない!と思うことでしょう。

自由意志ってすごく大切なものなのに、私達はその存在をあまりよく知りません。そもそも、自由について考えようとすると、「何をしてもいいよ。他人に迷惑をかけない限りは」とか「他者の自由を侵害しない限りは自由だ」とかって話になりますね。これらの話もわかるようでわからないので、この先で少し考えてみます。

 
(2)他者の迷惑をリストアップしたら自由ではなくなる?
「何をしてもいいよ。他人に迷惑をかけない限りは」って親に言われたけど、何をしてよくて、何をしちゃいけないんだろう?たとえば、ある人は「香水の匂いは迷惑だ」って思うかもしれない。そうすると、迷惑だと感じる人が世の中にはいるから、香水は使っちゃいけない!って話になっちゃうよね。迷惑だと思う人もいるから、これもダメ、あれもダメ、ってリスト化していったら、殆ど自由にできることなんてなくなっちゃいそう。つまり、他者への迷惑だけで自由の要件を決めるのは難しそうだね。

 
(3)自由の侵害でカバーできるか?
じゃ、次は自由の侵害について考えてみよう。憲法には精神的自由、経済的自由、人身の自由とかが保障されると書いてある。他者の自由を侵害しない限りは、好きなことを考えて、好きな仕事について、誰にも拘束されずに生きる自由があるってことだね。でも、これで自由の要件が全てがカバーされるのかな?自由の侵害にはあたらないからって、迷惑なことは何でもやっていいのかな?それはそれで、なんか違う感じがするな~。

 
(4)良心・倫理・道徳
ここで、良心とか、倫理とか、道徳、って言葉が重要になりそう。私は自由だから、やろうと思えばできるんだけど、やっぱりこれはやめた方がいいかな、ってこと。こういうことを考えられる人達が集まっていたら、きっと住みやすい社会になるよね。

カントの言っている「自由意志」には「他から束縛されずに自ら決定する意思」ということだけでなく、「すべての人がその意思を持っても問題ない意思」という考えも含まれているみたい。良心とか、倫理とか、道徳って、まさにこの「すべての人がその意思を持っても問題ない意思」なんだよね。これらを人類は抽出して、共有することでより良い社会が作れるんじゃないかな~と私は思います。

 

(5)まとめ
なんか自由って掴みずらい。と思っていたけど、少し親しくなれた気がする。とにかく自由ってすごく大切なもので、ちゃんと考えていかなければいけないことだということがわかった。なんとなく「**規制の法案を検討(最近だと歩きスマフォの規制とか)」みたいな話を聞くと「いいんじゃない~」って思ってしまいがちだけど、一度立ち止まって、「本当にその規制は必要なのか?」「それによって失われる自由はどれぐらい大きいのか?」とかを考えていきたいと思う。自由の制限についてもっと敏感になろうと思う。

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