06th 4月2015

OTOSHA66「太陽光パネル設置のルールづくり」

by tenpei

今回は山梨県北杜市の状況をベースにして、太陽光パネル設置のルール作りについて考えました。他の地域、他の社会問題でも同様の状況があると思うので、参考になると思います。

まず、地域にどのような人が住んでいて、賛成反対に分かれているのかを概観しました。昔からこの地域に住んでいて、土地を持っている人(以下、地主)は農地や林を所有していますが、高齢化のため土地が放置されていることが多いです。そして放置されていても固定資産税はかかるので困っている。そこに太陽光パネル設置の波がきて、放置されている土地が有効活用でき、お金を生むので太陽光パネルの設置には賛成の立場を取る人が多いです。

一方、ここ最近(といっても30年ぐらい前から)移住してきた人(以下、移住組)はこの地の景観を好んで移住、もしくは別荘を建てたりしているので、田畑(といっても耕作放棄地)や山林が伐採され、太陽光パネルが敷き詰められるのは歓迎しません。そして、様々な理由をもとに、反対運動に近い形をとっています。

では、どのようにこの問題を解決したらよいでしょうか。設置の安全基準作り、廃棄ルール作り、景観のルール作り、など様々な解決策が話し合われましたが、1つ解決の為に必要な重要なプロセスが抜けていました。それは「どのように地域の合意を形成するか?」です。

双方が顔を合わせ、合意に向けて話し合う場が機能しない限り、ルールを作っても一方に納得感がなく、対立は解消しません。日本の各地域で繰り返される社会問題が解決しない理由は、ここにあるようです。

私は今回「有効な解決策」と「解決策に至る合意を作るプロセス」は分けて考える癖をつけた方が良い、と思いました。以前から「合意形成」の重要性は理解していたつもりですが、今回の問題を考える際、重要な論点ながら抜け落ちてしまいました。反省です…。

なお、これは会社や組織の中で物事を決める時にも有効です。「このプランを実行すれは問題は解決する!」と一部のメンバーが意気込んでいても、他のメンバーが賛同していなければ、有効なプランも力を発揮しません。どのように人を巻き込み、合意を形成するか、が様々な場面で重要だということを再確認する、とてもよい機会になりました。

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